幼児教育に順算×逆算型思考で取り組むメリットとは〜ITフル活用の就学前教育2.0/2歳(幼児)四字熟語1000語の詰め込み術

ITフル活用の就学前教育2.0/2歳児1000語の詰め込み術」は、現在2歳の(今秋3歳になる)息子に、半年で新規に「四字熟語1000語」を詰め込むという前代未聞の試み! この子育てサイト「コレ芝」では、その全記録を公開していきます。

さて、この幼児教育は、夫婦で取り組んでいます。別の機会に改めてお伝えしますが、ふたりにとって「教育」はこの上なく大切で、息子に残したい無形の価値です。その価値観は、ふたりとも手に取るように分かり合えるのですが、2人が辿ってきた「学び」のプロセス(道のり)は、まるで異なります。

私、アコは、”いま”必要なものを積み上げて学んできた「順算型」
対して、
夫のタケは、”ゴール”に必要なものを計画的に学んできた「逆算型」
です。

「順算型」は、いまが基点になっていて、
「逆算型」は、先の未来が基点になっている考え方といえるでしょう。
では、それぞれが経験してきたメリットとデメリットというと……。

「順算型思考」のメリット・デメリット

私・アコは、小さい頃から歯磨きをするように、当たり前に勉強をしてきました。夏休みの宿題も、一気に片付けるというよりは、毎日同じ量をコンスタントにこなして、順番に終わらせてきたタイプです。そうした意味でも、「順算型」は、目の前に見える課題に一つずつ取り組んでいく発想なので、「積み上げ型」ともいえます。

メリット:変化に柔軟に対応

順算型思考は、変化に柔軟に対応できる点がメリットといえるでしょう。

私は大学を受験する際に、あらゆる教科を満遍なく、最初からひとつひとつ取り組んでいきました。そのため、結果としては幅広い知識を得られ、受験校の選択肢も増えました。また、センター試験で日本史の成績がよくなかったので、日本史を50点満点に傾斜配点としている大学を受験し、結果、現役合格することができました。

デメリット:時間がかかり、想定内の範囲でしか達成できない

一方、順算型では、目に見える範囲のことにコツコツ取り組むため、時間がかかります。また、予想だにしなかった大成功には繋がりにくいといえるでしょう。そのため、順算型の勉強法のみでは、いくら丁寧にコツコツ勉強を積み重ねても、超難関校や海外の大学に合格することはないといっても過言ではないでしょう。

「逆算型思考」のメリット・デメリット

夫のタケは、社会人(パン職人)になってから一念発起し、税理士を目指しました。※詳しくはタケの著書【パン屋が税理士になる方法: 難関資格試験の突破のセオリー】を参照。

退路を絶って資格試験勉強一本に身を捧げたため、「何とか貯金のあるうちに合格しないと!」という気持ちで、国家資格に合格する為に必要な学習を叩き込んできました。そうした意味で、「逆算型」は、合格に必要な知識を取捨選択して短期間で達成する勉強法であり、「一点突破型」ともいえます。

メリット:短期間で効率よく達成

逆算型思考は、短期間で成果をあげる点がメリットといえるでしょう。
タケは、社会人になってから税理士試験を目指したので、まさに背水の陣。受かれば晴れて税理士になれますが、落ちれば元の木阿弥。そのため、出題範囲を一通り学んだら効率重視で、とにかく苦手なところに絞って繰り返し繰り返し頭に叩き込むというスタイルで勉強しました。そうして、他の選択肢を一切排除した結果、短期間で税理士試験に合格することができました。

デメリット:他の選択肢がなくなる

タケは、たまたま病気をすることもなく勉強し、合格することができましたが、資格試験は、ゼロかイチかの世界。受からずに、就職の機会を逃してしまった人も少なくはありません。そうした意味では、他の選択肢がなくなるのが、逆算型のデメリットといえるでしょう。

順算思考と逆算思考を織り交ぜた幼児教育

そして、息子に対して私たちは……。
順算思考と逆算思考を織り交ぜた「幼児教育」に取り組んでいます。

まだ、2歳の息子に明確なゴールは見えません。ましてやこれからの社会の先行きがわからない時代。さまざまな選択肢を提供したいと思っています(詳しくは、別の機会にお伝えしたいと思います)。

そのため、長期的には、「順算型思考」で子供の興味や関心に沿って、段階的に方向づけをしていきたいと思います。一方、方向性が決まったら、じゃあ、いつまでにどれくらいの成果を出すかゴールを設定する。これが、「逆算型思考」。今回の「四字熟語を1000語覚える」という試みは、まさに逆算型思考で取り組んでいます。身近な動物や食べ物で100語、ミニカーで200語、カーズで300語、街の中の言葉で100語……というように分量を割り当て、1日、5語ずつ覚えていけばいいという計画で進んでいます。

ですが、まだまだ日々の調子や関心にムラがあるので、逆算型で進んでいると言っても、気が乗らないときは他のことで遊んだり、別の関心に没頭することもあります。資格試験と違い、子どもの興味関心が第一ですから、日々の「勉強」には、「なりゆき」の要素も含んでいます。そのため、想定外の新しい方向も見えてきました。四字熟語を覚える中で、今度は英語であったり、国の名前などに関心が向いてきたのです。

そして、次のプロジェクトは、世界地図で「200か国」の国名と国旗を制覇すること。
こうした方針転換を躊躇なくできる、「なりゆき」の学びは、順算思考の良さ。また、国名を覚えるプロジェクトが本格始動したら、逆算思考で期日を決めて毎日の日課に落とし込んで行こうと思います。

このように、まだまだ時間がたっぷりある「幼児期」、そして学習指導要領に寄らない自由度があるこそ、その時間を自由に使って、小さな成功体験を少しずつ積んでいく。これができるのも、順算思考と逆算思考のいいとこ取りで取り組んでいるおかげだと思います。先が見えない時代だから、順算思考で柔軟に、かつ逆算思考で確実に成果をだす。そんな「学びのプロセス」を楽しみながら、息子の世界を広げていければと思っています。

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⇒次の話は【就学前教育で家の中を丸ごと図鑑化する効果って?】です。

ITフル活用の就学前教育2.0/幼児(2歳児)1000語の詰め込み術 目次とプロローグ

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