我はおっぱい也、故に我あり
あのね、こうちゃん。
前置胎盤(ぜんちたいばん)に伴う帝王切開(ていおうせっかい)手術から2日後、ようやく車椅子で新生児室までいくことができました。まだ、尿管や点滴は着いたままで、タコ足配線状態だったけど、太もものうえにこうちゃんを横たわらせ、抱っこすることができたよ。
か細くて、ぎゅっとしたら折れちゃいそうだった。……と、母子の再会にひたるのもつかの間、ビデオをみながらおっぱいマッサージ。助産師さんに、「身体をねじらないで!赤ちゃんの唇がドナルドみたいに(外側にせりだすように)!」と檄を飛ばされながら、なんどもふたりで向き合って授乳しました。授乳前後に体重をはかって、その差分を母乳量とみるのだけど、最初は10~20ccしかでなくて……。けど、胸はパンパンで針でつついたらビシャっと母乳が飛び散りそうなくらいでした。
まだ、こうちゃんもくわえ方が上手じゃないし、もちろん私もあたふた。息が合うようになるまでには2か月くらいかかりました。
で、話をもどすと、入院中は3時間おきに病室から新生児室で赤ちゃんに授乳をします。おっぱいがパンパンに張ったのを飲ませやすくするため、授乳前、哺乳瓶に搾乳するのですが……。まだ痛みがつづくなか、目の下にくまをつくったママたちが下をむいておっぱいをしごく姿に、母親として……という意地を感じました。そこ、新生児室は、まさにイモ洗い状態。わたしも含め、ママたちの執念は、殺気立っているようにも見えました。
だって、ママのおっぱいは、生まれたばかりの赤ちゃんのライフラインだからね。
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