ひとりのパパ、ママとして安保法案強行採決に反対!アンネの日記に未来を重ねる
きょう2015年7月15日、政府・与党は、衆院平和安全法制特別委員会で安保関連法案を単独で強行採決する意向、とのこと……。なので、いつもとはちょっと形式がちがいますが、アコの思いを書き残しておきます。
……といいながら、憂いたり、腹ただしく思うだけで、なにもできないのがもどかしいのですが。
社会は、母親の胎内のような安全基地であってほしい
江ちゃんがお腹に宿ってから、「失わないように」とお腹をゆらさず慎重に慎重に過ごしてきました。その胎内では、小さな細胞たちがぐんぐん成長するために、酸素を送り続ける。それも、無意識に。いまでも、江ちゃんにとって母親は安全基地。抱っこすると安心してすぴーっと眠りにつきます。そして、寝顔をみるたびに、「明日の朝も、この寝息が聞こえていますように」と毎日繰り返しています。
そう。社会も、無意識レベルで「安全」と感じることができ、必要なエネルギーを循環させて受け取ることのできる場でありつづけてほしいと願っています。
写真は、出産直前!(出産までの経緯は「ハイリスク出産」へ)
市井の人間としては、本当の民意(……と信じたい!)の「平和主義」が政策に反映されるよう、ただただ願うばかり。この法案が将来、どんな社会をつくりあげていくか。たとえ戦火に直接巻き込まれなくても、いまでさえ議論がかみあわないままに訝しく思う、負の感情に統制されていくと、よいことはあまり想像できません。少なくとも一般市民にとっては……。
アンネの日記に、戦時中の市民の姿をみる
けれど、身近な問題にぐっと引き寄せるため、戦時中の2年間、日記を書き続けたアンネ=フランクの記録「アンネの日記 (文春文庫)」から、私たちにも降りかかりそうなシーンをピックアップしていきたいと思います。
「ドルが売れなくなりました。金製品はなおのこと売れません。とうとう我が家の闇のお金も底をつきかけています。この先どうやって生きていったらいいんでしょう」
……もし、日本が戦争に加担することになったとして、円や車は売れるのでしょうか。税金が重くのしかかるのは必至です。これは、日本だけではなく、国同士の対立に巻き込まれた国々の人々はみな、同じ状況です。戦争に加わるということは、経済的にもひずみを大きくし、「誰か」の生活を奪うことにほかならない。
「強盗、殺人、かっぱらいは日常茶飯事。だれもが空腹をかかえていますし……。毎日のように娘さんが姿を消すと言われ、あいつぐ失踪人の捜索に追われています」
知った顔が近くにある、いつでも連絡がとれるというありがたさは、東日本大震災を経て身にしみて感じたはずです。お腹を満たし、家族や友人とつながっていられる日常をけっして失いたくない!
「四週間の塹壕堀に駆り出されることになりました。ゆうべ十一時を境に、個人の住宅用電話はぜんぶ切られました」
知性やアイデアではなく「労働力」しか評価されない仕事、人とつながれない日常……。内にこもる感情を発散する場もなかったら……。
「混乱と惨禍と死という土台の上に、将来の展望を築くことなどできません」
秩序と平穏と生という土台が、戦後70年守られてきました。その土台を、あと何百年と守ることができたら。きっと世界がもっと賞賛するはず。そのほうが、すごい! そうすれば、この子たちが、安心して展望を語り築けるはず!
ちなみに、反対するということは、単純な法律だけの話ではなく、どんな社会を(これは、日本とか外国とかではなく)つくるか。どんな話し合い、対話、議論を重ねていくかってことだと思うのです。
その土台を守れなければ、せっかく生まれてきた江ちゃんたちに、申し訳がたちません。
安保法制に反対のメッセージを
そのために、ちょっとできることを並べてみました。まずは、諦めずに知ることから……。
憲法改正を知る 明日の自由を守る若手弁護士の会
署名する 安保関連法案に反対するママの会
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この先、何十年と江ちゃんたちが安全に住み続けられますように。もちろん、その先も……。
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