【本日の線引読書術は武士道】

「主張」、「事実」、「補足情報」を4つのカテゴリに
分類しながら文章の「核」(つまり、「要するに……」)を
見つける手法「線引読書術」の第4弾は、
新渡戸稲造の「武士道」です。

五千円札に載っているメガネの方で、アコと同じ東北人。東京女子大学の初代学長です。
日本人の倫理観・道徳観について事例をあげながら分かりやすく説明しています。
ネガティブな印象を受ける日本人の遠慮や慎ましさなども、その根底にある倫理観などを知ることで、何となく誇りに思えてきます。

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17章に及ぶ武士道から、今回は11章「克己」、つまり自制していくということについて読んでいきたいと思います。

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日本人の発する言語は、時折、言葉通りの意味ではないことがあります。
というより、むしろ真逆の感情を持っていることだってある。
元気じゃないのに、「元気だよ」と明るく振舞う。
時には、大きな声をあげて泣いたり、喚いたりしてもいい。
ただ、実際の感情を隠す言葉を選ぶという行為はきっと、
相手を思いやってのことなのでしょうね。

上記の文章から、新渡戸氏の主張を抽出してみましょう。

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そしてさらに例示や重複を省いて現代語に直すと――。

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本気で話すことが大事とは限らないかもしれません。

本音と違うというメッセージが、相手に伝われば、それは逆説的に心に響く言葉になるのかもしれません。私も、少し息苦しくても言葉を選べる人になりたいなと思います。

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