前置胎盤×帝王切開手術に備え 400g×3パック分の貯血
あのね、こうちゃん。
前置胎盤(ぜんちたいばん)に伴う帝王切開の最大のリスクは、大量の出血なのだそう。子宮は、大きくなるにつれ、とくに子宮口の近くの皮が引っ張られます。その場所に、血をたくさん含んだスポンジともいえる胎盤があると、子宮の収縮によって赤ちゃんが出る前に傷つけてしまう恐れがあるからです。胎盤が傷つくと、大出血し、赤ちゃんに酸素が送れなくなる……。
だから、輸血をする必要がある。
幸いにもママは、前もって前置胎盤であることがわかっていたから、より感染症のリスクを軽減するため、他人の輸血ではなく自分の血を貯めておくことにしたよ。
貯血には、隔週で病院にいき、400mlずつ採血したよ。ベッドに寝て、少し太い注射針で腕から血をとり、代わりに生理食塩水をいれる。
採血後はちょっとふらふら。めまいがして、病院の壁を手でつたって歩いた。そして、帰ってからは少し昼寝。
妊娠で大量の鉄分が必要なうえに、血を抜いているものだから、鉄分補給をして血をつくらなきゃ。だから、フェロミアという鉄剤を飲むようになった。このフェロミア、便が硬く黒くなるので、産後まで便秘がつづいたよ。
ちなみに、便秘対策には、水分を吸収するのを助けるマグラックスを服用。前置胎盤がわかってから、子宮の収縮をおさえるウテメリンを含め3つの薬を飲み続けた。サプリメントにも気をつけてたのに、こんなに薬漬けになるとは……。