出産前の不安はつきもの

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あのね、こうちゃん。

ママは、妊娠がわかってから、赤ちゃんや子育ての番組やサイトを見るようになったんだ。yahoo知恵袋は、同じ投稿をなんど見たことか。4ヶ月21日、22日、23日……。同じ週数の妊婦さんのブログや写真をみては、自分との違いを探し不安になり、同じ状況に安心したり……。それだけ、ちょっとした体の変化や他人との違いがきになって一喜一憂を繰り返してたんだよ。

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長良医療センターの川鰭市郎医師のドキュメンタリーをみたのもこの頃。ハイリスク妊婦を何人も出産に導いた方。たとえ、医師から「ハイリスク」と診断を受けていなくても、妊婦はいつも不安を抱えている。ただでさえ、出産はリスクなのだから。

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そんなことは頭でわかっていながら、根っからの心配症のママは、胎動が多いとか高齢とかで、なにかと障害があるのではと気にしすぎていた。仕事を減らして時間に余裕ができたからかもしれない。暇があると、サイトからネガティブな情報を拾い集めてたから。

そんな折に川鰭市郎医師の言葉は、ふと我に返させてくれた。
「意味のない命など、ひとつもない」
たまたま、ドキュメンタリーで取り上げられてた赤ちゃんは、タケちゃんと同じ名前だったね。

gif高齢出産×不妊治療×前置胎盤のハイリスク出産ママから息子への手紙
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