前置胎盤(ぜんちたいばん)による帝王切開のリスクをはじめて知った
あのね、こうちゃん。
出血リスクにより経腟分娩ではなく、36週6日に帝王切開で
こうちゃんの予定日は 12月17日だったけど、子宮の収縮がはじまる確率が高まる37週よりも前、3週間早く帝王切開(ていおうせっかい)で出産することにした。経腟分娩(けいちつぶんべん)だと、出血のリスクが大きいため、とのこと。
おへそ側に胎盤があることから、胎盤をずらしつつ、大きく切らなきゃいけない。そして、大量出血に血流障害、はては子宮全摘出の恐れ……。タケちゃんと夜20時に医師から個別に説明をうけ、リスクを改めて思い知らされた。
9つの合併症のリスク
1 大量出血
まずは、子宮への傷口が大きくなることから大量出血は回避できない。
2 感染
そして、傷口が大きくなることから感染症のリスクも。
3 他臓器損傷
刃が当たる部位が広いことから、他の臓器を傷つけてしまう恐れ。
4 次回妊娠も帝王切開
子宮に傷が残ることから、次回妊娠した場合も帝王切開に。
5 次回妊娠はリスクがさらに高まる
同じ理由で、子宮が破裂したり前置胎盤の危険が。
6 血栓症
術中術後の血栓の恐れも。
7 子宮全摘出
子宮からの出血が過度な場合は子宮自体を摘出。
8 臓器の血流障害
他の臓器の血流に障害が残る可能性も。
9 下肢の血流障害
足や腰に麻痺が生じる可能性も。
そして、いざというときの子宮摘出や手術方法の変更などの判断を医師にあおぐというサイン。一度病室に同意書を持ち帰ったけど、「やっぱりやめます」なんて言えない。そのままサインをし、看護師に渡した。
産婦人科、泌尿器科、心臓専門医で手術に
胎盤がとれなかった場合は、もう一度手術したり、薬で処置していくそう。尿道を傷つける恐れがあるので、泌尿器科もスタンバイとのこと。そして不整脈も見られたので、この手術日は心臓の専門医も病院にいる日を選んだとか。人間の臓器は複雑なんだね。
この説明をうけた日は眠れず、翌日はたけちゃんに遺言書を残そうと便箋を買った。
命をふたつ抱えている重みに、なんだか耐えられず、ただただ天井を仰いで朝を待った。
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