1枚目は、タケちゃんとけんかしたり、事業がうまくいかなかったりという思い出話……。2枚目は、妊娠から出産までの経緯。そして3枚目から5枚目は、万が一のことがあったら、という話。

そのときは、タケちゃんにこう言い残そうと書き留めました。

万が一、私とこうちゃんが家に戻らず遠い世界へ行ってしまったら……

「しばらく喪に服してパートナーを見つけてください」

「じゃっかんの貯金は、私の実家やタケちゃんのお母さんとの食事に使ってください」

万が一、私だけが家に戻らなかったら……

「こうちゃんのママを早く見つけてください」

「じゃっかんの貯金は、こうちゃんに使ってください」

そして

「○○さんと△△さんに連絡してください」

「パソコンのIDは XXXです」

残ったものは、処分に困るし、「知らなかった」は不躾だからね。

この遺言書は、あとでたけちゃんと読んで捨ててしまいました。

次に書くときは、50年後、きっとこうちゃんにあてて書くことでしょう。