就学前教育で家の中を丸ごと図鑑化する効果って?〜ITフル活用の就学前教育2.0/2歳(幼児)四字熟語1000語の詰め込み術

ITフル活用の就学前教育2.0/2歳児1000語の詰め込み術」は、現在2歳の(今秋3歳になる)息子に、半年で新規に「四字熟語1000語」を詰め込むという前代未聞の試み! この子育てサイト「コレ芝」では、その全記録を公開していきます。

さて、「就学前教育2.0/2歳児1000語の詰め込み術」がスタートして2ヶ月が経ちました。息子はこれまで、600語以上の四字熟語を覚え、ワークショップを通じて、そのプロセスの一部をご体験いただいています。

そのような中、こんな質問をいただきます。
「なんていう教材を使ってるの?」

特に既成の「教材」は使っていません。言い換えると、ご飯も、おやつも、動物園でみた動物たちも、ミニカーたちも目に見えるもの全てが「教材」です。

だから、それら全てを「図鑑化」してしまいました!

言葉を「見える化」して親と子どもの情報源をつくるということ

子どもがどうやって言葉を覚えるのかというと……。方法は色々あるにしろ、とどのつまり、親の言葉を聞いて覚えるということがわかりました。ですが、何しろきっかけがないと、いつも決まった会話になってしまいます。

アコ 「ほら、ニンジンだね。今日、お昼にナニ食べたの?」
息子「お肉食べたの」
アコ「そう、よかったねぇ」
息子「……
アコ「……

Finish!

毎日、ほとんど同じ会話を繰り返し、そこからなかなか発展しませんでした。とりわけ、アコは、そんなに話題が豊富な方ではありません。そして、息子に先駆けてなんでも手渡したり、動いてしまうのがたまにキズ……。

とはいえ、息子は、水族館で魚を見たり、道路で車を見れば、それぞれの名前を聞いて繰り返します。

情報源があれば、どんどん言葉を覚えていくのですが、家の中や保育園への行き帰りだけだと、息子の視界には新しい情報が入りにくいということに気づきました。

それなら、家の中に「情報源」作ればいい。

それが、「図鑑化」のはじまりです。

そうして、最初は、絵本や図鑑のイラストを家中に貼っていきました。象やキリン、ロケットにすべり台、パトカーに救急車……。すると、どんどん覚えるのです。

 

どうやって、家の中を「図鑑化(教材化)」するか

さて、どうやって家中を図鑑化したかというと、ざっくりいえば、

ものやシーンの「絵」と(対になる)「四字熟語」を家中の壁という壁に貼る

ということです。(詳しくはタケが追って細かいノウハウをお伝えします)

1)対象となるもののイラストや写真を印刷

まずは、子どもが関心を持っていたり、記憶にあるイラストや写真に四字熟語を追記し、紙に印刷します。

2)ラミネートで加工

つづいて、よれたり丸まらないよう、ラミネートで加工します。両面をラミネートでとじたら、余白部分をハサミで切って整えます。

3)いたるところに貼る

そして、両面テープで壁に貼る! リビングやお風呂、寝室も含めて、子どもが生活するスペースには、なにかしら貼ってあるという状態にします。この時、覚えさせたいものほど、子どもの目の高さに貼って、いつでも目に飛び込んでくるようにします。

幼児教育にとって、家を図鑑化する4つのメリット

家が賑やかになって2ヶ月ほど経ちましたが、さまざまな効果を実感しています。

1)いつでも学べる

最大の効果は、「座らなくていい」ということ。まだまだ2歳の子どもですから、常に注意散漫。遊び道具がなければ、10分とじっと座ってられません。ですが、壁中に「教材」を貼っておけば、お風呂の最中も寝る前も、食事中も、動き回りながらも、ミニカーや粘土で遊びながらも、いつでも壁に視線を向ければ新しい情報をインプットできます。「ゴロンと寝転がりながら勉強」することだってOK!なのです。

2)教えるまでの時間にロスがない

無意識にも、家の中にいろんな情報があると、子どもは自然と「なんだろう?」と疑問が沸き起こる。その絶好のタイミングを逃さずに、ものの名前と対応する四字熟語を一緒に教えられるのが、「大判」の教材のよさ。壁に貼ってあるからこそ、ある程度離れていても見えるというのも結果的によかったと思います。これが、息子の手元にある絵本だと、近くまで言って「これのこと?」と確認しなければならない。ましてや、調理中など手が離せない時だと、「ちょっと待っててぇ」で済ませてしまっていました。それだと、当然のことながら、子どもの「知りたい」モチベーションは下がってしまっています。けれど、ママが料理をしていても、息子が指をさす方向を見れば、なにを知りたいかがわかるので、すぐに「一得一失(いっとくいっしつ)ジェット機だよ」と教えることができるのです。

3)ひらがなも覚えられる

そして、これは副次的な効果ですが、「ひらがな」も自然と読めるようになりました。「論功行賞(ろんこうこうしょう)」や「ひのたまこぞう」という文字を見比べ、「”こう”ちゃんがいる!」(息子の名前が「こう」)と教えてくれるということが増えてきました。

4)子どもの理解を「見える化」する

「情報」の管理がしやすいのも、壁に貼る教材のよさです。すでに覚えたものは、剥がしてしまっておいたり、上の方に移動させています。そうして、これから覚えるものを息子の目線の高さに貼り直します。絵本や図鑑のように、さまざまな段階の言葉がまとまって載っていると、感情を知るという側面や使う場面を知るという点では有効ですが、どの言葉を覚えて、どの言葉は知らないのかは、はっきりとは把握できません。その点、単語ごとに切り分けて貼ってあることで、知っているものは剥がす、知らないものは貼るというように管理することができます。

まとめ:家の中を図鑑化することは、就学前の子ども(幼児)の脳内に言葉を送り込むこと

いま、我が家はいろんな「言葉」で溢れています。そして、私たちは言葉に囲まれて暮らしています。もっとも、親がいつでもそばについて絶え間なく話題を提供できれば良いのですが、なかなか日々の生活でつきっきりになって、より新しい言葉を送り続けることは難しい。そして、まだ2歳の息子の会話といえば、空想したり、記憶を元に話題を膨らませるほど、語句が豊富ではないし、体系化もできていません。だからこそ、親子で共有できる「言葉のライブラリ」を見える状態にしておくこと。このことで、いつでも「会話のきっかけ」を得ることができると思っています。そうして、親子で「ことばを確認する」日々を送ることで、一語一句が脳に書き込まれていくのを実感しています。

そして、そして。この「図鑑化」を通じて、より記憶を確実にする「三点の法則」にも気づいたのです。それは、目で見ること、手で触ること、耳で聞くという3つのアプローチがあると、より早く確実に覚えるということ。このことは、次回以降にお伝えしますね。

それでは、合縁奇縁を願って……。ワークショップも継続開催中です。

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⇒次の話は【幼児教育で大量の言葉を覚えるには、子どもの「好き」にキャッチコピーをつけよう】です。

ITフル活用の就学前教育2.0/幼児(2歳児)1000語の詰め込み術 目次とプロローグ

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