お散歩中は、固有名詞+種類(属性)をインプットしよう#05 日本語ラボ
「日本語ラボ」シリーズは、日本語教師の卵であるアコが、日々の学習した内容を振り返りながら、まとめています。日本語の学習者にも、読み物としてもお読みいただけるシリーズとして育てていきます。
# 05 語彙・意味_和語・漢語・外来語、歴史表記_漢(奈良時代)
「無駄」と思える時間こそ、インプットを
「ねぇねぇ、なに探してるの?」
ねぇねぇ。
ねぇねぇ、ねぇねぇ。
これを探してるのね。
ダンゴムシ!
「触わると、丸まって、体を守るんだね」
ダンゴムシは、
虫だね。
殻がついてるから「甲殻類」だね。
息子が聞いていようが、いまいが、とにかく「ダンゴムシ」を表す言葉を浴びせます。
これが、私たち親子の最近の日常です。
母が学べば、散歩道も哲学の道に
パターン化したお散歩ですが、
最近、ふと気づいたのです。
わたし、全然イライラしてない!
以前は、毎日同じ道を同じように歩いて同じ会話を繰り返して……ということが
正直、日々の時間を浪費しているように感じていました。
もちろん、子供と一緒に過ごすことは楽しいことですが、
最近は、わたし自身が純粋に楽しい!
それは、なぜか。
わたし自身の「学び」につながっているからです。
というのも、
1歳 「虫だね」
2歳 「ダンゴムシだね」
3歳 「ダンゴムシだね。虫の種類だよ。昆虫とは違う。昆虫は、足が6本。ダンゴムシは殻がついてるから甲殻類」
と、言葉の幅が広がったからです。
だから、ものや生き物を見たら、ちょちょちょっとネットで調べて子供に教える。
時に、分解してみる。
辿ってみる。
これによって、自分のボキャブラリも増える。
いつもの散歩道が、哲学の道へと早変わりです。
3歳からは固有名詞+種類(属性)のセットで覚えさせる
こんなふうに、固有名詞だけではなく、それをまとめる属性の情報も覚えさせる。
これはどういうことかというと。
熟語に強くなる。
世の中の体系が見えてくる。
ということです。
日本語は、「和語」、「漢語」、「外来語」で構成されています。
和語が「だんごむし(団子虫)」や「かぶと虫」
もともと、日本にあった言葉で、いわゆる「訓読み」ができるものです。
漢語が「昆虫」や「甲殻」
熟語が多く、「音読み」になるもの。
外来語が「チューリップ」や「ヘラクレス」
ヨーロッパなどから伝来した言葉で、カタカナで書かれています。
その昔、これ、あれ、それに飽きた人たちの話。
男A「これ、なんだべ?」
男B「だんごみたいだから、ダンゴムシって名付けっぺ」
男C「んだんだ!(そうだ、そうだ)」
と個体に命名していきました。
そのうちに、奈良時代に入って、
男A「てんとう虫とかぶと虫は、足が6本あるな」
男B「同じだな。なんか、まとめてみっか」
男C「んだんだ!(そうだ、そうだ)」
漢の遣い「いい言葉がありますぞ。『昆虫』です」
男A「その言葉でまとめてみっか」
男B「いちいち考えるの面倒だから、昆虫でいいさなぁ」
男C「んだんだ!(そうだ、そうだ)」
と、もともとあった和語を体系化するために、
漢語をそっくりそのまま使っていきました。
だから、
「漢語」を知っていることは、つまりは体系化できていること。
小中学校に入って、何が問われているかというと、
「分類せよ」ということです。
Q「これなあに?」
A「ダンゴムシ」
が喜ばれるのは、親子の間だけ。
なので、
Q「これなあに?」
A「ダンゴムシ、虫の一種で、殻がついてるから甲殻類」
と紐づけられるよう、
母は、ブツブツ唱えています。
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