3歳が瞬殺で小1の漢字を覚えた方法〜漢字版「ウォーリーを探せ」〜 #20幼児と外国人の日本語教育ラボ
「日本語ラボ」シリーズは、日本語教師の卵であるアコが、日々の学習した内容を振り返りながら、まとめています。日本語の学習者にも、読み物としてもお読みいただけるシリーズとして育てていきます。# 20 語彙編
違いを見つけ出すのは人間の本能
「ウォーリーを探せ」
覚えていますか?
私たちアラフォー夫婦が小学生くらいの時に
流行った絵本です。
人がいっぱい並んでいるイラストの中から、
赤と白のしましまTシャツを着た
「ウォーリー」を探すというゲーム性もあり、
当時、宮城の田舎に住んでいた私も、
夢中になってやりました。
間違い探しとか、仲間はずれ探しとかって
本当に夢中になりますよね。
「違う形を見つけ出す」
これって、万国共通、子供も大人も無意識で取り組んでしまう、
「人間の本能」なのだそうです。
というのが、
いま、非漢字圏の方へのレッスンで
「速読の日本語」というテキストを使っています。
この中に、こんな
タスクがあります。
(中身検索で見られるので、
コピーライトを付記しつつご紹介します)
最初は、これ!
数字を1から34まで、30秒以内に探してください。
「速読の日本語」
そして、
キーワードを文章中から探してください。
文の意味がわからなくても、機械的に!
「速読の日本語」
どうでしょう?
見つけられましたか?
スキャニングとスキミング力を身につける
私たちが子供の頃は、学校で、
文章を最初から最後まで読んで、
文の意味を理解し、作者の主張を考える。
という読み方をしてきたと思います。
ところがテストでは、
設問を先に読んで、
文章は全て読まずに、
キーワードを見つける。
いわゆる、
ざっと読んで大意を掴むのが
スキミング。
語を拾い出して読むのが
スキャニング。
速読や多読の手法もさまざまありますが、
特に、テストなどでは
スキャニングの方法を使って
解くとより早く、より効率的に
正解に結びつくことがあります。
私は、当時は生真面目に、
ほとんどこの「語を拾い出す」という
読み方をしてこなかったので、
テストでも時間切れ、
細かなところで点に結びつかない
といった悩みがありました。
ところが、20〜30年経って
このスキャニングに出会い、
目からウロコ!なわけです。
3歳の息子にスキャニングをさせてみた
この方法、非漢字圏の成人学習者には
とても有効と言われています。
それならば、これまでひらがなも
まともに教えてこなかった
3歳の息子に試してみたら……。
A4の紙に漢字を打ち出し、
1文字だけ、違う漢字を
潜り込ませてみました。
「男」という漢字を50個並べ、
そのうち1つだけ「女」を入れる
……という具合です。
それを壁に貼って。
すると、
瞬殺で探せた!
そして、意図していなかったけど、
読み方を教えたら、すぐに覚えてしまいました。
2週間ほど試してみたら、
ほぼ小1の漢字はマスターできました!
私たちは、小学校から順に漢字を覚えていく。
未就学児はその前倒し、
という発想にしばられています。
けれど、息子は、
クロサイとシロサイの口の形が違うとか、
東北新幹線はやぶさのE5とH5がどう違うかとか、
似ているものの中から
「違い」を常に見つけ出そうとしています。
そう思うと、知的好奇心を育てるプロセスに、
「違い」を見つけていくことは
欠かせないのではないかと思います。
その違いを知った量が知識になり、
違いを深く深く理解することが、
世の中のさまざまなことを受け入れる
価値観につながるのではないかと思っています。
そんな感じです!
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廣升敦子(アコ)のプロフィール
日本語教師、上級心理カウンセラー
宮城県出身、東京都在住。千葉大学で小中学校(英語)免許を取得後、教育専門紙の編集記者に。その後、フリーランスのリサーチャーとして、N=1のインタビューを続ける。我が子の成長や親の葛藤を綴ったブログ「コレ芝」でのエピソードは、中京テレビや日経MJ、朝日小学生新聞などで紹介。息子が2歳の時に始めた語句の詰め込み教育を通し、4ヶ月で800語の四字熟語を覚える。これに味をしめて、現在は日本語教師として外国人や児童に日本語を教えている。
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