就学前教育の実践記録／耳は幼児の脳に言語を送る近道〜ITフル活用の就学前教育2.0／2歳（幼児）四字熟語1000語の詰め込み術

「ITフル活用の就学前教育2.0／2歳児1000語の詰め込み術」は、現在2歳の（今秋3歳になる）息子に、半年で新規に「四字熟語1000語」を詰め込むという前代未聞の試み！　この子育てサイト「コレ芝」では、その全記録を公開していきます。

就学前の幼児にとって「耳」へのアプローチは欠かせない！

先日、「キャッチコピー式勉強法」をご紹介しましたが、好きなおもちゃやキャラクターに名付けた「四字熟語のお名前」をどうやって未就学の幼児に伝えるか。私たち夫婦は試行錯誤しながら、さまざまな教材を作っては実験を繰り返してきました。パズルにイラストカードに名前当てゲーム……。それぞれの紹介は別途するとして、どれが効果があったかを振り返ると……。

息子にとっては、音楽などで耳にアプローチすることが一番と言うことがわかりました！

専門的な見地からも。
「言葉を反復する環境・仕組みを作る」でもお伝えしましたが、ワシントン大学の学習脳科学研究所所長・Patricia Kuhl（パトリシア・クール）氏が

1歳前後から母国語を聞き分ける

玉川大学赤ちゃんラボの研究「乳幼児期の言語発達を支える学習メカニズム：音声から意味へ」の

子どもは当初，音声の学習と語意学習を同時に行うことはせず，言語学習の当初は音声単語の学習に専念する．

というように、やはり幼児は言葉を「音」から覚えるようです。

結果オーライで、いまでこそ「音」に着目していますが、当時は、そんな特性を知らないままに作った「BGM」。これが、息子の「記憶」にビビビっとハマったのです。

次の動画をご覧いただくと一目瞭然なのですが、音が聞こえるとすぐに反応し、

BGM（ママの声）「落筆（らくひつ）」
息子「点蝿（てんよう）」

BGM（ママの声）「質実（しつじつ）」
息子「剛健（ごうけん）」

と即座に最初の二語を聞き分けた瞬間、たたみかけるように、続く二語を発しています。

四字熟語ミュージック（BGM）を作って流した理由

さて、「四字熟語ミュージック」なる替え歌BGMを作った当時、息子はいつも鼻歌を歌っていました。YouTubeで聞いた歌や、保育園で習った歌、スーパーで流れている音楽……。いまでも、気に入った曲は、歌詞の意味も知らずに、そのまま真似して歌います。特にプロジェクトをはじめた当初は、「のりもの、あつまれ〜。いろんな、くるま〜」でおなじみの「はたらくくるま」が大好きでした。あまりに好きすぎて、歌詞は3番まで完璧にコピーし、「いろんな、おっぱい〜」など、替え歌まで作っちゃうほど。

だから、夫のタケが息子の歌好きに着目。

「4J（ヨンジェイ：四字熟語の略）集まれ〜」と試しに歌ってみたら、息子はそのまま真似をしたのです。

これは、イケる！

せっかくなので、録音して流してみました。

容貌魁偉の　いけてるランボルギーニ♪
維摩一黙しずかなロールスロイス♪
家書万金をはこぶよ郵便車〜♪

（作詞：タケ、作曲：越部信義氏）

すると、あるとき。保育園への送り迎え中に、歌詞にあった、教えてもない四字熟語を歌い出したのです。

「政治はこりごり、苛政猛虎（かせいもうこ）〜♪」

先日の投稿「好きにキャッチコピーをつけよう」でも書きましたが、息子は、概念的なイラストでと四字熟語の組み合わせは全く興味を示さず、目に見える「物」と「言葉」が一対一にネーミングされていないと覚えませんでした。

しかし、「音」だと、意味は抜きにしても、リズムで覚えてしまう。

ちなみに、サザンオールスターズの名曲「真夏の果実」にでてくるメロディライン「四六時中（しろくじちゅう）も好きと言って」を流したら、四字熟語の「四六時中（しろくじちゅう）」を覚えてしまったのです。

これに味をしめた夫のタケ。せっかくなので音楽に関連する絵を合わせて動画を作りました。

（イラストや音源は、家庭内の教育目的のみとして、使用させていただきました）

が、すぐに興味は別のところへ……。YouTubeの人気アニメーションの方が、動きが複雑で面白いのでしょう。それに、ずっと見続けなければならない動画は、興味のうつりやすい幼児には不向きということがわかりました。結果、動画の編集は、労力に対して効果が薄いので、ただBGMを流しっぱなしにすることにしました。