「キャッチコピー式勉強法」から「ナゼシル勉強法」へシフト〜ITフル活用の就学前教育2.0/幼児(2歳)1000語の詰め込み術
「ITフル活用の就学前教育2.0/2歳児1000語の詰め込み術」は、現在2歳の(今秋3歳になる)息子に、半年で新規に「四字熟語1000語」を詰め込むという前代未聞の試み! この子育てサイト「コレ芝」では、その全記録を公開していきます。
キャッチコピー式勉強法を卒業するタイミングに
さて、しばらくブログの更新が滞っていました。忙しかったり、日々の過ごし方がパターン化してネタがなかったりと色々外的な要因はあるのですが、
最大の壁は……。
四字熟語のインプットが停滞したから。
2017年6月10日からカウントをはじめて、着々と覚えていったのですが、4ヶ月が経過した頃から、四字熟語を新規で覚えるという動きがぱったりと止まってしまいました。2歳11ヶ月時点で、763語という結果です。
これには、いくつか理由があって。
息子が、カーズをはじめとするミニカーに飽きたから
今回の試みは、ミニカーをはじめとするおもちゃやシーンに対し、形容詞や副詞として四字熟語を名付けました(キャッチコピー式勉強法と名付けています)。
たとえば、
「この飛行機は?」
「一得一失、ジェット機よ!」
という具合です。
もともと、カーズをはじめとするミニカーが好きなこともあって、手に触れるたびに正式な名称と形容する四字熟語を覚えていきました。「好きこそ物の上手なれ」ですね。ですが、ミニカーが500個前後を超えたあたりから、息子は「もう、カーズいらない」「お友達にあげていいよ」と興味を示さないように。その頃から、ぬいぐるみとのごっこ遊びや立体パズルに興味を示していきました。
では、四字熟語しりとりをしようじゃないか。
と誘っても、「4J(ヨンジェイ:四字熟語)しりとりしないんだよ」と拒否する顛末。
もう、次の段階に行ったんだね。
と、このキャッチコピー式勉強法から次の展開を模索するようになりました。
物の名前よりも、性質や理由などに興味が出てきたから
そして、飽きが見えはじめた頃から、物の名前を1対1で覚えるはなく、そのものの性質や理由に興味が出てきました。例えば、
放蕩無頼のブラキオサウルス
ではなく、
ブラキオサウルスは、首が長くて草食なんだよね。今は絶滅していないんだよね。
という具合です。
たまたま図書館で出会った男の子に「草食」と「肉食」という言葉を教えてもらい、同じ恐竜によっても、食べるものによって呼び名が違うということを知り、どんどん「草食」「肉食」という言葉を使うようになりました。
いまは、「なんで」「どうして」の連続なので、「これはね、放蕩無頼のブラキオサウルスだよ」の一言で結論が出てしまうのは、つまらなくなったのかもしれません。
ですので、いまは「どうして冷凍庫に入れると凍るのか」「どうして、赤と青を混ぜると紫になるか」実験と観察の繰り返しです。
(絵の具の色を混ぜて製氷皿に入れ凍らせてみた)
達成感が得られにくくなった
これは想像の域ですが、覚えるのが簡単になり、「覚えた」という達成感が得られにくくなったのではないかと思っています。最初は、「一得一失(いっとくいっしつ)」、「千両役者(せんりょうやくしゃ)」と言えたということがゲーム感覚で面白く、親の方としても「すごい」という連続でした。
すごい!
しかし今では息子はもちろん、親も「覚えて当然」になってしまい、感激が薄れてしまったのではないか。
言えて当然だよね。
これについては、私の方も、この先、別のアプローチでモチベーションを高める余地があるなと思っています。
「ナゼシル勉強法」へシフト
この状況を迎え、夫婦でどうしようかなと話していたのですが、
あと200語がどうしても進まないんだよね。音楽かな、イラストかな。
とあれこれ自分のやり方を省みていた時に
こうちゃんが成長して、次のフェーズに行ったんだよ。
という言葉に背中を押され、息子をもう一度観察してみることにしました。
すると、
今日の出来事を日記のように話していたり、ぬいぐるみとごっこ遊びをしている中で、だいたい、3文から4文の文をつなげ、「〜と」や「〜も」といった助詞をうまく選びながらお話できるようになっていました。
感覚的に助詞を使ったり、過去と未来を言い分けながら文章で喋れるようになってきたので、
「今日は、ママと公園に行ったんだけど、すぐに帰ったんだよ。なんでって、雨が降ってきたから。雨に濡れると寒いでしょ」
公園に行く→帰る
(なぜ帰るの)
雨が降ったから
(なぜ雨が降ると帰るの)
寒いから
という具合に、自分の行動や状況を「なぜ」を挟んで説明することを習慣化しています。これによって、長文を喋れる、ナゼに答えられているという達成感を得ているようで、いつもニコニコ報告してくれます。
親の役割は、というと。
理由や詳細を聞き出すよう質問を繰り返すのみ。
「どんな動物を見てきたの?」
「どうして、カバのウンチは緑なんだろう?」
なるべく、文章で答えられるような質問がポイントです。
「動物園に遊びに行ったの?」
「うん」
で終わってしまうと、文章を作って話す練習にはならず、
なんで動物園に行ったの?
動物園モノレールに乗りたかったから。
なんで行列ができてたの?
なんでって、みんな、動物見にきたから、人がいっぱいだったんだよ。
とより豊富な語句で話す練習になります。
これは特に目新しい勉強法でもなんでもないですが、親が意識してしつこく聞くことが大切だと思い、あえて「ナゼシル勉強法」と名付け、取り組んでいこうと思っています。そう思うと、今まで作ってきたカードやイラストがそろそろ遊びどきかも?
(初期に作成したイラスト)
少しずつ、息子に見せて反応を楽しみたいと思います。
まとめ 子どもの「飽き」は成長の証、次のプロジェクトへ潔くシフト
そう。せっかくミニカーを揃え、2歳で1000語という目標を立てました。企業なら、どうしてもこの初期目標を達成しなければならない。あの手この手で目の前の課題を解決していこうとするでしょう。しかしながら、以前も書いたように、子どもの学びたいは「好き」がなければ成り立たないと思います。であれば、1対1で学ぶ「キャッチコピー式勉強法」は一旦卒業。親子で次のプロジェクトに進もうと思っています。
それでは、合縁奇縁を願って……。キッズことばカフェも継続開催中です! 参加者には、簡単に自宅で楽しめる四字熟語カードをプレゼントします)。
⇒次の話は【親のリミットを外して外してKY力を高めよう】です。
ITフル活用の就学前教育2.0/幼児(2歳児)1000語の詰め込み術 目次とプロローグ
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